ハンガリーが、EU提案の対ロシア石油制裁案への拒否権行使を示唆
(last modified Sat, 07 May 2022 06:45:43 GMT )
May 07, 2022 15:45 Asia/Tokyo

ハンガリーがEUに対し、ウクライナ戦争を理由とした対ロシア産原油制裁案への拒否権行使を示唆しました。

ファールス通信によりますと、オルバーン・ハンガリー首相は6日金曜、「わが国は、EU提案の対ロシア産石油制裁案に対し拒否権を行使するだろう」と語っています。

また、「EUによる対ロシア産石油制裁は、ハンガリー経済に爆弾を投じるに等しい」としました。

そして、この制裁案がハンガリー国民を圧迫し、ガソリンやガスオイルの価格に影響することについて警告するとともに、「こうした制裁案は、中欧での燃料枯渇、さらにはその結果としてのこれらの国での製品生産停止をも招きかねない」と述べています。

EUが対ロシア産石油制裁を決断する可能性は、既に現時点でヨーロッパ域内での反対のほか、アメリカの政府関係者の警告に遭遇しています。

EUは、ウクライナでの戦争開始からこれまでに何度も、厳しい対ロシア制裁を行使しており、それは対ロシア・エネルギー制裁の一歩手前にまで及んでいます。

しかし、エネルギー制裁はEU加盟国の一部の反対により、まだ行使されるにはいたっていませんでした。

西側諸国はこうした一連の措置を行いながらも、特に石油・天然ガス部門をはじめとした経済分野での対ロシア制裁の強化により、世界のエネルギー市場やヨーロッパの経済状況のこれまで以上の悪化を恐れた格好となっています。

 


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