NATO事務総長「ロシアによる核使用準備の兆候は見られない」
(last modified Sun, 08 May 2022 10:59:25 GMT )
May 08, 2022 19:59 Asia/Tokyo
  • NATO・北大西洋条約機構のイェンス・ストルテンベルグ事務総長
    NATO・北大西洋条約機構のイェンス・ストルテンベルグ事務総長

NATO・北大西洋条約機構のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、ロシアが口先では軽率な発言を行っているものの、同国が核兵器使用の準備をしている兆候は一切みられない、としました。

ロシアのスプートニク通信によりますと、ストルテンベルグ事務総長は、ドイツのあるメディアとのインタビューにおいて、ロシアの核戦力部隊の準備レベルが高まっているのか、とする質疑に対し、「いや。ロシアの対ウクライナ攻撃開始以来、NATOは、ロシアの核戦略に、一切の変化を見ていない」と語りました。

また、ロシアの指導者から脅迫めいた発言が聞かれているものの、この発言は、無責任的かつ軽率なものである。核戦争では誰も勝者にならない」としました。

今年4月、ロシアのラブロフ外相は、わが国は核兵器でどの国も脅迫していないが、西側諸国やウクライナは繰り返し、核戦争を口に出している」と述べました。

ラブロフ外相は、「ロシアがNATOと対戦状態にあるとは考えない」とし、このシナリオは、核による戦争の可能性を著しく高めるかもしれないが、いかなる犠牲を払ってでも、その事態の発生を回避する必要があると警告しています。

ロシア国境付近における西側の動きが激しくなったことを受け、ロシアは去る2月24日から、ウクライナ東部ドンバス地方での特別軍事作戦を開始しました。こうした中、ヨーロッパ諸国は、この両国の緊張を緩和させるのではなく、ウクライナに兵器や軍事装備を送付しています。

 


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