WHO、「サル痘のパンデミック化の公算は小さい」
WHO世界保健機関が、「サル痘がパンデミック化する可能性は小さい」という認識を示しました。
(last modified Tue, 31 May 2022 10:11:03 GMT )
May 31, 2022 19:11 Asia/Tokyo

WHO世界保健機関が、「サル痘がパンデミック化する可能性は小さい」という認識を示しました。

WHOは30日月曜、動物由来のウイルス感染症サル痘について、「パンデミック・世界的大流行」につながる公算は小さいという認識を示しています。

サル痘は5月7日にイギリスで初めて感染例が報告されて以来、これまでに22カ国で感染が疑われるケースおよび、感染が確認された例が400件近くもWHOに報告されています。

WHOは異常な状況に懸念を示すとともに30日、「このウイルスは非常に密接な接触によって広がり、通常は重症化しないため、動揺する必要はない」と改めて強調しています。

サル痘のヒトへの感染事例が初めて報告されたのは、1970年のザイール(当時;現在のコンゴ民主共和国)でのことです。

それ以降はアフリカにおいて、コンゴ民主共和国をはじめとするコンゴ盆地から西アフリカにかけての熱帯雨林地域で、散発的なサル痘のヒト感染事例が報告されています。

この感染症はサル痘ウイルスによる急性発疹性疾患で、げっ歯類やサルなどの野生動物、あるいはそれらから感染したペットに咬まれる、あるいは血液、体液、発疹などに触れることで感染します。

このウイルスの潜伏期間は7~21日(大部分は10~14日)とされ、発熱、不快感、頭痛、背部痛、発疹など、痘そうとよく似た症状がみられ、局所リンパ節の腫脹がありますが、致死率は低いとされています。

 


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