11月 13, 2016 19:21 Asia/Tokyo
  • 家族の健康維持のための海産物の摂取

健康維持に大きく影響する要素の1つは、食生活です。人間の健康維持に大きな影響を及ぼし、病気を予防する食べ物の1つは、魚を初めとする海産物です。

魚をはじめとする海産物は、栄養価が極めて高く、家庭で週に2回から3回ほど魚を出すことで、さまざまな病気を予防し、またその回復に大いに役立ちます。

今日、魚にオメガ3と呼ばれる不飽和脂肪酸が含まれていることから、悪玉コレステロールの抑制に重要な役割を果たしていることが証明されています。魚を摂取することで、体内の脂肪の燃焼が促進され、その結果、体の脂肪量が減少することになります。このため、魚を定期的に摂取することは、適切な体重の維持につながります。さらに、魚は血圧を維持し、これを適切な範囲内に保つ効果を有しています。

魚には、消化の良い適切なたんぱく質が豊富に含まれており、心臓疾患などの予防に重要な役割を果たしています。それは、魚に含まれる脂肪の大半が不飽和脂肪酸であり、コレステロールの量はごくわずかだからです。魚肉やそのほかの海産物には、ビタミンA,B,D,K、Eが豊富に、また、リン、カルシウム、鉄分といったミネラルが含まれており、これらは全て人間の健康維持に重要な役割を果たしています。

魚の摂取は、視力を維持し、高める上でも非常に有効です。このことは特に、視力低下に悩む高齢者の視力回復にとって重要な問題です。また、魚は病気に対する体の免疫力を高めることに加えて、様々な感染症を防ぎます。

 

多数の研究調査から、魚の摂取が高血圧やリューマチ、肺炎、偏頭痛、さらには腎臓病や喘息といった数多くの病気の治療に驚くべき効果を発揮することが分かっています。フィンランドのクオピオ大学の研究者は、週に2回以上魚を食べている人はうつ病にかかる危険性が37%少なく、また自虐的な思考に陥る危険性が43%低くなると報告しています。

また、日本人研究者が26万5000人を対象に17年間にわたる調査を行った結果からも、日常的に魚を良く食べる人は、自殺の可能性が低いことが判明しています。さらに、アメリカ・ハーバード大学医学部の研究者も、魚を多く食べる島の住民は、季節性の精神病にかからないことを明らかにしました。このことから、実験を繰り返した結果、うつ病の患者を初めとするすべての人々にとって、魚の摂取を奨励することが好ましいことが明らかになりました。

魚やそのほかの海産物の摂取は、妊娠中の女性や授乳中の女性にも有効であり、また必須でもあります。それは、魚が胎児や乳児の脳神経の発達に大きな効果をもたらすからです。妊娠中の女性が、日ごろの食事に十分な量の魚を摂取することで、妊娠中の長い期間に渡り体重のバランスを保つことができるとされています。また、魚や海産物が胎児の健康にもたらすもう1つの効果として、胎児の重量を適切に保ち、結果として出生時にバランスの取れた体重に達することがあげられます。

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