サマヌー
12月 25, 2016 20:00 Asia/Tokyo
イランには、サマヌーと呼ばれる麦芽で作る食べ物があります。
イラン国内であれば、どこでも簡単に売っているお店を見つけることができます。特にお正月前になると、店頭などでも売られます。お正月の飾り物のひとつに含まれているからです。ところで、私も最近知ったのですが、私の実家がある田舎のサマヌーは、少し様相が違います。私の田舎では、秋の終わりから3ヶ月間、ずっとサマヌー作りが続けられます。こうして、サマヌーがない日は一日もないほどです。誰かがどこかで作ったものを配りあったりして、毎日、家にはサマヌーが置いてあります。私も今年、このサマヌーを集団で作る作業に加わりました。一族が集まって、みんなでぐつぐつと煮込みます。煮込む時間は、24時間、まる一日以上です。これには私もびっくりしました。ところで、イラン人がサマヌーを好むのは、預言者ムハンマドの娘が結婚式の前夜にサマヌーを作ったからだという話があります。
2016年12月25日 サーべリー
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