4月 25, 2018 20:32 Asia/Tokyo

4月23日は、世界図書・著作権デーでした。この日にちなみ、この時間は、読書についてお話しします。

4月23日は、世界図書・著作権デーに制定されています。その目的は、図書や作家の称賛と読書の奨励とされています。また、読書は、知識を広め、感情や考え方を表現する上で、最も容易で貴重な方法であることから、この日が制定されました。

 

昨年のこの日、世界における図書の将来に期待を込め、現代の世界は発展に向かっており、未来に希望を持つことができるとの見解が示されました。その一部は、世界の人々の間で読書が増加していることについての専門家の見解や統計の結果となっています。

 

ある社会の一日の読書量は、その社会全体の読書量を集計し、それを日数と人口で割ることで導き出されます。この他、図書のタイトル数も、年間の読書量を換算する上で考慮できます。

 

各国の読書量は、その国の文化的な成長や、より広い意味では人間的な発展に関係します。年間の読書量が多ければ多いほど、他の条件が整っていれば、その国はより高い文化的な成長を遂げることになります。

 

国際社会は、日々、新たな変化の中で、先端技術を提示しています。この中で、そのような技術から遅れを取れば、失った年月を取り戻す機会が得られず、多くの問題において、社会の他の人々から遅れを取ることができなくなるでしょう。

 

そのため、社会が豊かで偉大な文化と歴史を有することを望むのなら、読書を重視し、幅広い計画を立てる必要があります。

 

 

読書を奨励する上で、最も重要な計画とは何でしょうか?それは経験です。経験と、読書によって得られる満足感を共有することです。良い本を夢中になって読み、その面白さを他人に伝えることは、読書を奨励する上で最も有効な方法であり、その満足を知る人は、読書を人生の重要な楽しみのひとつに選び、本から離れることはないでしょう。

 

実際、読書は、単なる娯楽や宿題を超えたものです。読書の効果は、私たちが考える以上のものであることを、信じる必要があるでしょう。現在、多くの人は、フェイスブックやツイッターの最後の投稿を読むだけかもしれません。しかし、毎日本を読むことには多くの効果があり、それをやめてしまえば、その素晴らしい効果を得ることができません。

 

読書に関する最近の調査により、日常生活の中で多くのストレスを感じるとき、読書をすると、それが緩和されることが分かっています。

 

イングランドのサセックス大学が行った調査では、読書がストレスに対処するための最も効果的な方法であることが分かっています。読書は、音楽を聴いたり、コーヒーや紅茶を飲んだり、散歩をしたりすることなどの好ましい活動よりも、さまざまな問題に直面したときに落ち着きを保ったり、ストレスに対処したりする上で、非常に効果があります。

 

このプロジェクトの研究者の一人であるルイス氏は、このように語っています。「どのような本を選ぶかは関係がない。その本の物語に引き込まれるとき、日常のストレスや不安から離れ、作者の世界や空想の中で時を過ごすことになる」

 

読書を習慣にすることで、年を取ってからも、脳の働きが守られます。この研究は、89歳まで生きた人々を対象に行われました。その結果、読書などの記憶力を刺激する活動を習慣にしていた人は、そのような活動をしていなかった人に比べて、記憶力の低下する速度が遅かったことが証明されています。

 

 

記憶力を強化するテクニックを利用することで、読書は、アルツハイマーを予防し、脳の衰えを防ぎます。なぜなら、脳が活性化されることで、その力の低下が妨げられるからです。脳も体の他の部位と同じように、力の衰えを防いで健康を保つためには、訓練が必要です。読書だけでなく、パズルやコンピュータゲーム、チェスなどのスポーツも、脳の活性化に肯定的な効果をもたらします。

 

専門家のフレッドランド氏は、次のように語っています。「脳も体の他の器官と同じで、それが使われる度合いによって衰える。体を鍛えれば、心臓や筋肉が強化されるのと同じように、脳の活動も鍛えることで、さまざまな病気への抵抗力がつく」

 

私たちは、何かを読めば、新しい知識を習得します。これらの情報は、たとえどんなに些細なものであっても、いつか必ず役に立つでしょう。知識を高めることで、人生の様々な問題への備えができます。財産や仕事、健康など、私たちが持っているものは、いつかなくなってしまうかもしれません。しかし、知識や技術は、常に私たちのもとに残ります。

 

読書をすればするほど、新しい言葉に遭遇し、それを自然に、日常の会話で使ったりします。また、表現力がつき、仕事の面でも大いに役立ちます。

 

本を読むとき、その登場人物や彼らのおかれている状況、運命や願望、ささいな対立などが記憶されます。そして、物語に影響を及ぼすすべての要素が記憶されます。

 

一冊の本や物語を読むとき、私たちは非常に多くのことを記憶しなければなりません。脳はこれらの情報を簡単に記憶します。そして、毎回、新しい本について記憶するたびに、脳は、新しい神経ルートを作り出し、以前のルートを強化します。この流れは、短期的な記憶力の強化や人格の安定を助けます。

 

 

私たちは毎日、多くのメディアに接しており、インターネットに注意を奪われています。インターネットでは、毎日、同時にいくつかの作業をこなし、5分の間にすべてのメールをチェックし、ツイッターを見て、その一方で同僚とおしゃべりをしたりします。このような行動は、ストレスの増加と効率の低下を招きます。

 

しかし、本を読むとき、私たちの注目は物語に集中します。周囲の環境を忘れ、物語の中に引き込まれます。読書が集中力の増加に及ぼす影響についてみるために、毎日、仕事の前に15分から20分、本を読んでみましょう。通勤の電車に乗っているときに、本を読んでみてください。その日の仕事の集中率が上がるはずです。

 

言い訳をして、読書から遠ざかるのはやめましょう。本を買えないという人でも、図書館を利用する方法があります。図書館には次々に新しい本が入ってきます。

 

もし近くに図書館がなかったり、図書館に行くことが困難な場合には、電子図書を利用できます。インターネット上には無料の電子図書があります。

 

図書にはさまざまな種類があり、必ず、あなたの興味をそそる本が存在するでしょう。まずは興味の持てる本から始めましょう。読書は、より豊かな人生を送るための無料の娯楽です。読書によって、新しい世界を経験してみましょう。