ペルシャ語ことわざ散歩(56)「異邦人であるからといって私を遠ざけるなかれ、忠実な友は身内に勝る」
11月 05, 2021 17:30 Asia/Tokyo
皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。
今回ご紹介するのは、「異邦人であるからといって私を遠ざけるなかれ、忠実な友は身内に勝る」です。
ペルシャ語での読み方は、Maraa be ellat-e biigaanegii ma-raan ke duusdtaan-e vafaadaar behtar az khiishandとなります。
これはイランの著名な詩人サアディの抒情詩の1句で、血縁はなくとも本当に心底から信頼できる人のほうが身内より優れている、ということを意味しています。
イランに長年生活してみて、全体的にはイランのほうが日本よりも親戚づきあいや行き来が盛んではないかと感じていました。しかし、インターネットやSNSが発達し、また昨年からのコロナ禍とあいまって、昨今ではイランでも親戚づきあいや人の行き来が以前よりも少なくなってきたような気がします。
親戚同士で血縁はあっても何かの理由で必ずしも仲がよいとは言えず、逆に全くの他人同士でありながら身内と同じように頼りにし、信頼しあえるという場合も決して少なくないのではないでしょうか。親類や身内以外にも血縁関係を超えた、1人の自立した人間同士として心から信頼できる人間関係を築けたら素晴らしいものですね。それではまた。
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