韓国大統領が北の挑発には断固反撃、「いかなる代価払っても国民守る」
韓国のユン・ソクヨル大統領が、陸・海・空軍の本部がある中部の忠清南道・鶏竜台で開いた全軍主要指揮官会議で、「いかなる代価を払っても国民の生命と財産、領土と主権を守ることが軍の使命だ」と語りました。
米国主導の西側の内政干渉により、朝鮮半島の緊張は高まり続けています。
5日火曜、韓国軍の統合参謀本部のキム・ソンギュム司令官は、北朝鮮による挑発的な行動についてアメリカ側を脅迫し、強力な報復を示唆しました。
北朝鮮は、東アジアにおけるアメリカとその同盟国の挑発的な行動は、朝鮮半島の軍事化を引き起こし、この地域の状況の複雑化をまねいた、としています。
ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、ユン大統領は6日水曜、安全保障は決して妥協できないという意志を断固として示さなければならない」として、「北が挑発する場合、軍は迅速かつ断固として懲らしめるべきだ」と指示しています。
また、韓国と北東アジアの安保の不確実性が高まっており、安保と国益を守るためには強力な国防力が必要だと強調し、「北の核とミサイル脅威に対する根本的な対策を講じなければならない」とし、「韓米同盟に基づく拡大抑止の実効性を高めるべきだ」と言明しました。
さらに、軍が独自に韓国型3軸体系を構築し、「北の核・ミサイル脅威を圧倒できる能力と態勢を整えなければならない」と述べました。
そして、人工知能(AI)を基盤とする「科学技術強軍」の育成を強調し、「兵役資源が減少する状況で先端科学技術を国防の全分野に結びつけ、迫り来る安保脅威に対応すべきだ」とも指示しました。
ほかにも、イ・ジョンソプ国防大臣から国防政策の方向について報告を受け、北朝鮮の核・ミサイル対応能力の画期的な強化策などを議論しました。
韓国の大統領が鶏竜台で全軍主要指揮官会議を開くのは初めてのことです。