米韓合同軍事演習と同時に、北朝鮮が巡航ミサイル2発を発射
米韓合同軍事演習の実施と同時に、韓国国防省が「北朝鮮が2発の巡航ミサイル実験を行った」と発表しました。
アメリカを筆頭とする西側諸国、および北朝鮮の近隣諸国は、北朝鮮の核実験やミサイル実験について常に懸念を表明しています。
しかし北朝鮮は、米国の挑発的な行動と地域への米軍駐留が、自国の兵器開発の決定的な理由だと主張しています。
韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が17日水曜に黄海に向けて2発の巡航ミサイルを発射したと主張しました。
北朝鮮のこの行動と同時に、韓国のユン・ソクヨル大統領が就任100日を記念して記者会見を行っています。
北朝鮮は、韓国と米国が予備演習を開始した翌日に、最初のミサイルを発射した形となっています。
国連安保理の決議では、北朝鮮は弾道ミサイルの発射を禁止されていますが、巡航ミサイルの発射はそのような決議への違反には当たりません。
一方、日本のメディアは、この種のミサイルが低空で飛行するため、探知が容易ではない特徴があり、日韓にとって脅威となる、との見方を示しています。
ユン・ソクヨル大統領は今月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の演説で、北朝鮮の非核化措置に合わせて経済支援を行う「大胆な構想」を提案したばかりです。
このことから、韓国ヨンハプ通信は、「大胆な構想」を通じ、北朝鮮との非核化交渉の突破口を見いだそうとするユン政権に冷や水を浴びせたともいえる、と報じています。
しかし、北朝鮮は同構想に対し、反応を示していません。
北朝鮮は、今年に入ってから数発の長距離弾道ミサイルの発射実験に成功しており、同国当局は、これらのミサイルでアメリカのあらゆる地域を標的にできると表明しています。

