北朝鮮がICAO決議に反発、ミサイル発射は「自衛権行使」
10月 08, 2022 15:52 Asia/Tokyo
北朝鮮が、ミサイル発射を「自衛権行使」だとする見解を表明しました。
毎日新聞によりますと、北朝鮮国営の朝鮮中央通信は8日土曜、カナダ・モントリオールで開かれているICAO国際民間航空機関の総会で北朝鮮のミサイル発射を非難する決議が採択されたことに対し、ミサイル発射を「自衛権の行使」とした上で「我が国の自主権を侵奪しようとする米国と追従勢力の政治的挑発行為で、断固として糾弾する」と反発する国家航空総局の報道官名の談話を報じています。
この談話は、ミサイル発射を「半世紀以上続いてきた、米国の直接的な軍事的脅威から国の安全と地域の平和を守るための正常で計画的な自衛的措置だ」と主張しています。また、民間航空の安全はもちろん、周辺国家や地域の安全に脅威や危害を与えなかったのに、米国がICAOを政治的に利用して決議を採択させた、として批判しました。
その上で、「我が国の自衛権行使を阻もうとする米国とその追従勢力の試みは乱暴な国権侵害行為だ」として、ICAOで米国などが北朝鮮を「孤立、圧殺」しようとする動きにはより強硬に対応していく、と予告しています。
北朝鮮は今月6日にも、国連安保理による緊急会合の開催を糾弾する外務省の広報文を発表していました。
この緊急会合では、中露の反対で北朝鮮のミサイル発射を非難する報道声明の発表は見送られたものの、北朝鮮は今後も国際社会が圧力をかける動きに対し、ミサイル発射の正当性を主張しながら反発を強めていくとみられます。
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