第20回中国共産党大会の開幕;習国家主席、「決して覇権・拡張主義を求めない」
(last modified Sun, 16 Oct 2022 08:32:54 GMT )
10月 16, 2022 17:32 Asia/Tokyo

第20回中国共産党大会の開会演説で、同国の習近平国家主席が「わが国は決して、覇権・拡張主義を追求しない」と語りました。

今回の中国共産党大会は15日土曜、北京にて習国家主席の冒頭演説により開幕しました。この会合では、中国の発展プロセスの継続にとって重要な決定がなされることになっています。

中国共産党全国代表大会は、同国最大の政治イベントの1つ、さらには世界で最も重要な行事の1つです。

この大会は5年に1度開催され、そこで行われる最も重要な決定の 1 つは、同国の与党としての中国共産党の新総書記の選出です。

イルナー通信によりますと、第20回共産党大会の開会の辞で、習国家主席は、「わが国としてあらゆる覇権主義、冷戦思想、他国の内政干渉、二重基準に抵抗していく」と強調しました。

習国家主席はまた、「国家の安全は再建と近代化の基礎であり、社会の安定は強く繁栄する中国を構築するための主要な前提条件である」と付け加えました。

そして、「わが国として他国との協力と積極的な交流の拡大により、安定とバランスのとれた発展を伴う友好関係を築いていきたい」としています。

他にも、台湾問題について、「わが国は決して、軍事的手段を行使しないことを義務付けられているとは考えていない」と語りました。

そして、国内での腐敗や汚職への恒常的、かつ効果的な対策に関しても、「我々は片時も、汚職対策から手を抜くことはない」と述べています。

特に近年の各分野における中国の目覚ましい進歩と発展に注目すると、第20回中国共産党大会では習近平氏が3期目の党首となり、国家主席として政権を掌握し国の政治の舵を取るだろうと見られます。

現在の世界情勢、ウクライナ・ロシアの間の戦争、およびその政治、経済、食糧、エネルギーが世界に与える影響の大きな影、そして世界の経済や技術分野での最重要国の1つとしての中国の役割を考えれば、今回の大会はこれまでよりも重要だといえます。

数日前から、国際メディアはますます中国に注目し、今回の共産党大会に焦点を当てており、ここで行われる重要な決定やイベントに関するニュースの報道を待っています。

西側のメディアは、それぞれの政府のプロパガンダ部門として中国に立ち向かい、この国の急速な発展の阻止を目的として、常に視聴者に中国の否定的なイメージを拡散するため、最近この特別なイベントとしての共産党大会を取り上げています。

中国では、国内で放送される外国のテレビ局の放送内容も当局に監視されており、当局が党大会をめぐる動きや習近平国家主席の党トップとしての続投に関する見方など、外国メディアの報道について神経をとがらせていることがうかがえます。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem