中国国防相が、米政府関係者との協議を拒否
2月 08, 2023 18:08 Asia/Tokyo
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中国の魏鳳和国防相
アメリカが中国の気球を撃墜した後、中国がオースティン米国防長官からの協議の申し入れを拒否しました。
米軍は今月4日、同国サウス・カロライナ州沿岸で中国の気球を撃墜しました。中国はこの気球が民間のものであることを強調し、気象学に関連する科学・観測的目的で飛ばしたものだとしましたが、アメリカはこの飛行物体を中国の偵察用手段と見なしました。
ロシア・タス通信によりますと、パット・ライダー米国防総省報道官は記者団に対し、「中国の気球を撃墜した後、オースティン国防長官は中国の魏鳳和国防相に協議を申し入れたが、中国側からの返答はなかった」と述べました。
また、「米中の連絡ラインの維持は、責任ある関係を維持する上で重要であると我々は信じている」とし、続けて「このような時、両軍間の関係は特に重要だが、残念ながら中国は我々からの会談要請を拒否した」としました。
これに先立ち、中国外務省の毛寧報道官は「わが国の民間用気球と研究用気球の撃墜によって、米国は両国間の関係を亀裂させた」としていました。さらに中国国防省は、中国外務省と同様に、米国の今回の行動を行き過ぎたものだとしています。
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