中国国連大使「西側のルール支配には問題」
May 16, 2023 18:16 Asia/Tokyo
中国の張軍国連大使は、15日の国連安保理会合で、西側諸国のルールに基づく秩序は法的・実践的な観点から見て問題があると述べました。
張軍大使はこの中で、「いわゆるルールに基づく秩序は、法的・実践的な観点から見て非常に問題がある」とし、「米国およびその他の国による一方的な制裁の発動には正当性がなく、国際社会からの広範な支持や承認をほとんど得ていない」と述べました。
また、ウクライナ情勢について、「必要なのは、危機に対する差し迫った政治的解決の必要性を認識することだ。複雑な問題には簡単な答えはない。いかなる包括的な解決策も、常に最初の一歩から始まる。対話と交渉の再開をいつまでも待っているわけにはいかない」と述べ、各国に停戦に向けた歩みを促しました。
欧米諸国はウクライナへの武器支援や対ロシア制裁を継続することで、ウクライナ戦争を長期化させています。
中国はウクライナ戦争終結に向けた12か条の計画を提示しており、その中には停戦のほか、西側による対ロシア制裁の解除も含まれます。
この提案において、中国はロシア・ウクライナ間の和平交渉の開始、停戦、西側諸国による対ロシア制裁の解除、核施設の安全を確保する措置の実施、民間人脱出のための人道的国境の設置および、穀物輸出を確実にするための措置の実施を強調しています。
中国の和平計画案はまた、すべての国の「国家主権、独立、領土保全を効果的に保証する」という中国の立場を強調するとともに、「冷戦意識」の終焉を求めています。