韓国外務次官が、ユン大統領のウクライナ訪問を釈明
韓国外務省のチャン・ホジン第1次官が、ユン・ソクヨル大統領のウクライナ訪問に対して批判が出ていることについて、釈明しました。
アメリカが率いる西側諸国は、ウクライナ戦争開始以降、反ロシア・キャンペーンを加速させ、他の国々にもロシアへの制裁やウクライナへの資金・武器供与を行うよう、圧力をかけています。これに対しロシアも、自国政府への措置を放置せずに対応策を取っています。
そのような状況の中、韓国のユン大統領は先日、ウクライナを電撃訪問しました。しかしこの行動は、韓国国会の議員らの抗議を引き起こすことになりました。野党議員らは大統領のウクライナ訪問について、韓国とロシアの関係に悪影響を及ぼすと指摘しています。
韓国のヨンハプ通信によりますと、チャン外務次官は17日月曜、ユン大統領のNATO首脳会議出席やウクライナ訪問によって対ロシア関係はそれほど悪化しないだろうと述べました。
ユン大統領は今月10日からリトアニアとポーランドを訪れた後、15日にウクライナを電撃訪問して同国のゼレンスキー大統領と会談し、安全保障、人道、復興支援の分野で援助を行い、緊急搬送車、医薬品、地雷探知機などの供与を約束しました。
かつて駐ロシア韓国大使を務めていたチャン外務次官はさらに、ウクライナ戦争勃発後に自国とロシアがある種の「方程式」を持っているとし、「それは、特殊な状況下で両国関係を管理するためにある程度の問題を容認するという、暗黙の了解のようなものだ」と説明しました。
その上で、「例えば、ロシアは(韓国からウクライナへの支援が)殺傷能力のある兵器の提供ならば非常に真剣に受け止めるだろうが、我が国はそのような支援を行う意向はない」としました。