北朝鮮、米からの連絡を無視 軍事境界線越え侵入した米兵めぐり
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在韓米軍の兵士1人が韓国と北朝鮮の国境にあたる軍事境界線を越えて北朝鮮側に侵入した問題で、米側は話し合いのため北朝鮮に再三連絡を試みていますが、北朝鮮側はこれに返答していません。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
7月 20, 2023 19:38 Asia/Tokyo
  • 韓国と北朝鮮の軍事境界線がある板門店
    韓国と北朝鮮の軍事境界線がある板門店

在韓米軍の兵士1人が韓国と北朝鮮の国境にあたる軍事境界線を越えて北朝鮮側に侵入した問題で、米側は話し合いのため北朝鮮に再三連絡を試みていますが、北朝鮮側はこれに返答していません。

今月18日、在韓米軍所属トラビス・キング2等兵(23)が韓国北朝鮮の国境にあたる軍事境界線を越えて北朝鮮側に侵入しました。キング2等兵は、暴行容疑で韓国の拘置施設に一時収監され、17日に本国送還のため米軍によりインチョン国際空港に移送されましたが、保安検査通過後、1人になった隙に空港を抜け出したとみられています。

翌18日、キング2等兵は、北朝鮮との国境地帯である板門店(パンムンジョム)の共同警備区域をめぐるツアーに参加し、突然笑い出した後、北朝鮮側に走って越境したということです。キング氏はすぐさま朝鮮人民軍の兵士らに取り押さえられ、拘束されました。

米高官らは、キング氏の行動について「事実上の亡命」とみています。

米国務省のミラー報道官は、米国防総省から北朝鮮軍幹部に向けて連絡を試みているものの、北朝鮮側からの返答はないと明らかにしました。

ミラー氏はその上で、キング2等兵の状況や拘束場所について協力して情報収集にあたっているとしました。

米朝関係が日増しに緊張する中、キング氏が早期に解放される見込みは薄いとみられます。

キング氏は、米国に帰還した場合、軍の懲戒処分を受けることになっており、「米国に戻りたくない」と漏らしていたとも報じられています。

米国籍の人物が北朝鮮側に拘束されるのは、過去5年でキング氏が初めてのケースです。

 


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