アフガンが、米のMOAB投下地を国の史跡に指定
11月 29, 2023 15:54 Asia/Tokyo
アフガニスタンは、「あらゆる爆弾の母親」とも呼ばれる9800キロ級のMOAB大規模爆風爆弾がアメリカにより投下された場所を、国指定の史跡リストに加えました。
アメリカは20年間にわたるアフガニスタン占領中、同国のインフラをほぼすべて破壊しました。その影響は現在も、同国のいたるところに見られます。
米軍は2017年4月、MOABをアフガン東部ナンガルハル州に投下しました。この破壊的な兵器は、同国に人的被害のみならず、深刻な環境的被害も及ぼしました。
IRIBラジオ・パシュトゥー語によりますと、タリバン政権の現地当局者は、ナンガルハル州のMOABが投下された場所が国の史跡に指定されると発表しました。
ナンガルハル州のハニーフ情報文化局長は、IRIBラジオ・パシュトゥー語とのインタビューで、「米国からMOAB攻撃を受けた場所である当州アチン区のアサド・ヘル(Asad Khel)地区は、国指定の史跡リストに加えられる」と述べました。
また、「米国はアフガニスタン占領中、この地域を兵器の試験場として利用し、あらゆる国際法に違反してここで爆破実験を行っていた。それが地域の人々と環境に及ぼした影響は、年月を経た現在でも明白である」としました。
この地域の農地はMOAB攻撃の結果、荒野と化しています。