ナゴルノ・カラバフの軍事衝突、依然として継続
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ナゴルノ・カラバフの軍事衝突
ナゴルノ・カラバフ地域をめぐるアゼルバイジャンとアルメニアの軍事衝突が、依然として続いています。
IRIB通信がアゼルバイジャンのバクーから伝えたところによりますと、アゼルバイジャン国防省は、アルメニアとの衝突発生から29日目を迎えた25日日曜、「この24時間に、各地の前線で激しい軍事作戦が繰り広げられた」と発表しました。
また、「我が国の軍は、多方向の新拠点に向けて前進した」と主張しました。
アルメニア国防相のステパニャン(Shushan Stepanyan)報道官も、自身のテレグラムにおいて、「25日夜半、アゼルバイジャン軍がナゴルノ・カラバフ地域の複数の住宅地区を攻撃した」と主張しました。
バクーで行われたイランのムーサヴィー駐アゼルバイジャン大使とアゼルバイジャンのムスタファエフ(Şahin Mustafayev)副首相及びハラフォフ(Khalaf Khalafov)外務副大臣との間の会談では、特に二国間の国境周辺地域における最新のナゴルノ・カラバフの動向やイランの基本的立場について意見が交わされました。
ムーサヴィー大使は、この会談が建設的であったとしています。
その一方でゼルバイジャンのアリエフ大統領は24日土曜、フランスのフィガロ紙とのインタビューにおいて、「我々はナゴルノ・カラバフにおける軍事作戦を中止する準備ができている。できるだけ早急に軍事行動の段階から協議の段階へ進むことが望ましい」と語りました。
また、「我々は協議の席に着く準備ができていた。しかしアルメニアは停戦合意に違反した」としました。
他方、アルメニアのパシニャン首相はロシアのインテルファクス通信とのインタビューで、ナゴルノ・カラバフ紛争の停戦をめぐる二つの停戦合意が守られなかったことに言及し、「このような状況の中で政治的な解決策について語ることは現実的ではない。しかし我々は外交努力を続ける」と語りました。
ナゴルノ・カラバフ地域をめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの新たな軍事衝突は、先月27日に始まっています。
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