インドで、農民デモ首都侵入により準軍事部隊を2000人増員
1月 27, 2021 20:12 Asia/Tokyo
インドで農業改革に抗議する農民らが首都ニューデリーに侵入し、警察と衝突したことを受け、同国政府が26日火曜、準軍事部隊2000人の投入を命じました。
フランス通信が27日水曜、複数の現地メディアの報道として伝えたところによりますと、アミト・シャー内相が首都に、2000人規模の準軍事部隊の増員を命じたということです。
農民が乗ったトラクターの一群が、ニューデリー周辺に設置されたバリケードを破って首都中心部に侵入し、農民らは毎年8月の独立記念日に首相が演説を行う400年前に建設された「赤い城」を占拠して自分たちの旗を立てました。
首都周辺でも農民らを道路から排除しようとする治安部隊との衝突が発生した。農民らはつえや金属製の棒を手に治安部隊に応じ、トラクターの侵入を阻止するために置かれていたバスを乗っ取ったということです。
これに対し、警察は催涙ガスや警棒により対処しました。
警察によりますと、バリケードに衝突し、トラクターが転覆した事故で農民1人が死亡したほか、少なくとも警察官86人が負傷したということです。
当局は、農民らが「暴動」を起こし、「凶器を手に攻撃」したため、夜間には農民らが野営を続ける首都周辺のインターネットと電話の回線を遮断しました。
農業改革に反対するデモは2ヶ月近く続いており、ヒンズー教至上主義を掲げ2014年に発足したナレンドラ・モディ現政権にとって、最大の試練となっています。
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