ロイター通信、「北朝鮮は米バイデン政権の協議オファーに返答せず」
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米バイデン大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン総書記
ロイター通信が、「バイデン米政権は、北朝鮮に対して繰り返し折衝や協議実施を試みたものの、北朝鮮側はこれまで全く返答していない」と報じました。
バイデン政権のある上級幹部の1人はロイター通信に対し、「今年2月中旬以降、ニューヨークを含むいくつかの経路を通じて北朝鮮政府との折衝・コンタクトへの努力がなされてきたが、これまでのところ、北朝鮮からの返答は得られていない」と語ったということです。
この上級幹部はさらに、「トランプ前政権の最後の数ヶ月を含めた1年以上の間、当時から続けられてきたわが国の努力にもかかわらず、わが国と北朝鮮の間で活発な対話はなかったようだ」と述べました。
ロイター通信によりますと、バイデン政権はこれまでのところ、北朝鮮への自身のアプローチの説明には慎重になっており、トランプ氏が北朝鮮のキム・ジョンウン総書記と異例の会談を行った後も、包括的な政策を検討していると語った、ということです。
バイデン大統領は以前、昨年の大統領選中に、北朝鮮がその核能力の削減に同意することを条件に、北朝鮮の指導者と会談するだろう、と語っています。
北朝鮮と米国の両首脳は、2018年にシンガポールにて、アメリカの制裁解除を見返りとした大枠での北朝鮮の核軍縮協定に調印しましたが、これはまだ実施されていません。
その後、トランプ前大統領とキム・ジョンウン総書記は、南北朝鮮の軍事境界線地帯およびベトナムで会談しましたが、アメリカが北朝鮮に対する約束を履行しなかったため、この協議は物別れに終わっています。
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