タリバン、「米はアフガンでのあらゆる作戦を我々に報告すべき」

8月 29, 2021 15:38 Asia/Tokyo

最近アフガニスタンを掌握した勢力・タリバンのスポークスマンが、アフガニスタン国内でアメリカ国防総省がテロ組織ＩＳＩＳの指導者らに対して行った先日の軍事作戦について言及し、「米国は、我々の国土でいかなる作戦を行う前にも、タリバンに知らせなくてはならない」と述べました。

イルナー通信によりますと、タリバンのスポークスマン・ムジャヒド氏はロイター通信に対して、「米国はタリバンに、ＩＳＩＳの支部であるＩＳＩＳホラーサーン州（ＩＳＩＳ-Ｋ）を標的とした空爆について警告すべきだった」と述べました。

続けて、「2人を殺害したほか、女性2人・子ども1人を負傷させた米国の空爆作戦は、アフガンへの明白な侵略である」としました。

米国防総省は28日土曜夜、アフガニスタン国内にあるＩＳＩＳ拠点への攻撃を行い、2人の重要な標的人物を殺害したと発表しました。

アメリカの無人機によるＩＳＩＳ攻撃後、同国国務省は声明を発表し、自国民に対しアフガニスタン首都にあるカーブル空港入口から即座に退避するよう警告しました。

米国防総省は27日金曜、アフガニスタンから撤退中の米軍や米国民に対し、ＩＳＩＳからの脅威が存在するとしていました。

バイデン米大統領は、この無人機攻撃の数時間前、カーブル空港へのテロ攻撃に対し報復すると明言していました。

ＩＳＩＳは26日木曜、アメリカ人13人を含む170人が死亡したカーブル空港へのテロを行ったことを認めています。

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