韓国大統領のヨーロッパ歴訪が終了、教皇に訪朝提案も日韓会談は実現せず
11月 04, 2021 20:33 Asia/Tokyo
韓国のムン・ジェイン大統領がイタリア、英国、ハンガリーを巡る9日間の欧州歴訪を終えて5日金曜に帰国します。
韓国・ヨンハプ通信がハンガリー・ブダペストから報じたところによりますと、ムン大統領は今回の欧州歴訪中、ローマ教皇フランシスコとの会談で北朝鮮訪問を提案するなど、来年5月の退任を控え朝鮮半島平和への機運を高めることに努めました。
一方で、イタリア・ローマで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)および英グラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議・COP26首脳級会合という2つの機会があったものの、日韓首脳会談は実現しませんでした。
これについては、両首脳の日程上の不都合もさることながら、両国間の懸案となっている強制徴用被害者と旧日本軍慰安婦被害者への賠償問題で平行線が続いており、機が熟していない状況での会談は成果がないとする見解が、こうした「すれ違い」の本質的な原因と見られています。
ムン大統領は来年5月に退任するため、岸田首相との会談は困難と見られる一方、韓国大統領府関係者は4日木曜、「韓日関係の未来志向的な発展に向け努力していくという立場には変わりがない。首脳会談を含め、(日本との)対話に向け開かれているという立場だ」とし、会談の機会を探る姿勢を示しました。
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