国連人権高等弁務官が、タリバンに対する制裁解除を要請
3月 13, 2022 16:05 Asia/Tokyo
ミシェル・バチェレ国連人権高等弁務官が、アフガニスタンの現支配勢力・タリバンに対する世界各国の制裁解除を求めました。
タリバンに対する制裁と、アメリカをはじめとした西側諸国の各銀行にあるアフガン資産の凍結により、同国の数百万の人々の生活はより厳しいものとなっています。
バチェレ高等弁務官は先日、アフガン訪問からイタリアに戻り、世界各国によるタリバンへの制裁解除を強調し、「もし世界規模の制裁が解除されなければ、悲劇的な結末として多くのアフガン市民が命を落とすことになる」と警告しました。
その上でバチェレ氏は、「アフガンでは、食糧や衛生サービスの確保において大きな不足が生じている。このような状況下でタリバンとの対話が実現しないなら、同国は人道的な悲劇に直面することになる」と述べました。
そして、「昨年8月15日にタリバンが政権を握ってから今日まで、暴力行為による犠牲者数は減少している。その一方で、同国の総人口の3分の1が食糧不足に苦しんでいる」としました。