米が、対フィリピン支持を公言し南シナ海に干渉
(last modified Sun, 19 Jun 2022 09:19:07 GMT )
6月 19, 2022 18:19 Asia/Tokyo
  • フィリピン首都マニラの経済特別区から321km離れた海上での中国による活動
    フィリピン首都マニラの経済特別区から321km離れた海上での中国による活動

アメリカが、南シナ海問題をめぐるフィリピンの主張に支持を表明し、中国との対立を拡大しました。

フィリピン政府は先週、同国首都マニラの経済特別区から321km離れた海上での中国による活動に対し、外交ルートで新たに抗議しました。

フィリピンは、南シナ海海域で中国が海警局巡視船にフィリピンの船を追い回させて、その隙に南シナ海海域で違法な漁業をしているとして非難し、同海域での中国の活動に対する300件以上の訴えが受理されている、としています。

イルナー通信によりますと、アメリカ政府は常に中国に対し、南シナ海での挑発行為の自粛や国際法の遵守を求める一方中で、南シナ海海域問題でフィリピンを支持すると表明しました。

ネッド・プライス米国務省報道官は、「このような行動は、南シナ海海域で合法的な活動を行っている諸国に対し、中国が同海域で行う広範な挑発行為の一部にあたる」と述べています。

南シナ海は太平洋の一部とされ、シンガポールから台湾海峡までにいたるおよそ350万km2の海域を指しています。

この海域は、太平洋、大西洋、インド洋、南極海、北極海に次ぐ大きな海域とされ、そこには大半が無人島である数百もの島々から成る群島が存在します。

中国は、南シナ海のほぼ全域を、さらにはベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、台湾が、それぞれこの海域の一部の領有権を主張しています。

さらに、これらの諸国は南シナ海に浮かぶ南沙諸島および、西沙書等に埋蔵されている石油と天然ガスをめぐり、対立しています。

アメリカは南シナ海海域を国際海域とみなしており、常にこの海域内における潜水艦や船舶の航行の権利を強調しています。

 


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