第18回OANA総会の開催;西側によるメディア占有の粉砕
(last modified Wed, 26 Oct 2022 09:34:04 GMT )
10月 26, 2022 18:34 Asia/Tokyo
  • 第18回OANA総会
    第18回OANA総会

アジア太平洋の主なニュース通信社が加盟するOANAアジア・太平洋通信社機構の第18回総会が25日火曜、テヘランで開催されました。

 2 日間にわたり開催されたこの会合には、35の加盟国から60人の各社・局のトップや上級管理職が出席しました。

OANAは、ユネスコ・国連教育科学文化機関の主導により1961年12月22日に設立された通信社の国際組織で、アジア太平洋地域諸国の間での情報伝達促進を目的としています。

現在、啓発や情報伝達、社会的結束と帰属の創出、権力構造の機能の監視、社会制度への一般市民の参加・監督の基盤提供といったマスメディアの多様な機能は、各メディアが社会の政治的および文化的構造の基本的な指標や要素の安定・発展において、重要な位置を占める要因となっています。

イランのライースィー大統領は25日火曜、国際メディアの上級管理者が集まったこの会合において、メディアの特徴と使命を列挙し、「メディアに携わる者の使命は、特にこの地域においては、各国の独立およびアイデンティティを維持させることである」と述べました。そして、「今日、我々は情報通信の世界に住んでおり、そこでは各国、特に独立国の文化に対して多くの攻撃が行われている」とし、「敵は、世界や地域に独立国が存在しないように、諸国にアイデンティティを無くさせたいと考えている」と述べています。

新聞、ラジオ、テレビ、インターネット、ソーシャル ネットワークなどのニュースメディアが、社会の重要な機関の 1 つとして、人々の意見や信念、その他の人生の側面に影響を与え、彼らのために特定の政治的および社会的現実を生み出していることに、疑いの余地はありません。こうした中、西側メディアは今日、世界の出来事や情勢を自らの見解や思惑を反映させた形で受け手側に届けています。またその報道内容の多くには、東側の有力国や勢力への対抗、およびそれらの地域・国際的な影響の拡大の抑制および阻止といったテーマが見受けられます。

この点から、テヘランでのOANA総会の開催は、地球規模の課題に直面している国々の間の友好関係の促進とともに、相互交流の発展への助けとなりえます。実際、この会議は二国・多国間の協力への道と考えられています。アジアのメディアは協力強化により、西側メディアの公正を欠く行動の継続を阻止し、さらに彼らによるメディア独占の粉砕を可能にできるのです。

一方、OANA加盟国が協力を強化・拡大する能力が非常に高いことにも注目する必要があります。OANA加盟国は、世界のGDP国内総生産の56%、世界貿易の約 50%、世界の水域の 60%以上、航空輸送量の25%以上を占めているという事実もあります。

エスマーイーリー・イランイスラム文化指導大臣も、今回のテヘランでの国際会議が、OANA加盟各国の間で専門的なメディア分野における経験を交換・発展させる機会になりうると指摘し、「世界経済の半分以上を占めるこの国際組織の各加盟国は、自身のメディア力を、世界でのこの分野の一極支配を終結させるほどに高めることができる」と述べています。

 


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