イラン外相、「外交・建設的対話・合理性に拠るのが正しい道」
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、「正しい道とは、外交、建設的なやりとり、合理的な考えを重視するものだ」と述べました。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は24日火曜、ウズベキスタンのタシケントで開催されたECO経済協力機構の外相会合において、欧州議会が行ったイラン・イスラム革命防衛隊に対する異常な介入的決議を非難して、「このような感情的な行動のもたらす結果は、間違いなくヨーロッパにとって高くつくだろう。あるべき正しい道とは、外交、建設的なやりとり、合理的な考えを重視するものだ」と述べました。
欧州議会は今月18日、EUが指定するテロ組織のリストにイスラム革命防衛隊を加える決定をしました。
もっとも、この決定は命令ではなく、あくまでも要請という形になっています。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はまた、スウェーデンの首都ストックホルムで今月21日、過激派組織のメンバーらがイスラムへの侮辱としてスラム教の聖典・コーランを焼却したことをめぐり、このような神を信仰する宗教の神聖さに対する侮辱行為、さらに西側政府による言論の自由という名目でのそれらへの支持を、容認しがたいことだと非難しました。
一方、エネルギー問題と世界におけるその重要性についても述べ、「世界や地域における現在のエネルギー安全保障危機は、エネルギー消費国が予期しないショックに対して脆弱であることを、はっきりと示して見せた。この中でECO諸国は、エネルギーの生産国と消費国が共同参加するモデルとなり得るだろう」と指摘しました。
そして、イランのライースィー大統領がGECFガス輸出国フォーラムで提案した、「ポストコロナの世界経済回復のためのガス」と銘打つイニシアチブについて語りました。