2月 09, 2023 15:43 Asia/Tokyo

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「アメリカの20年間にわたる占領と無責任な撤退により、アフガニスタン問題が増幅した」と語りました。

イラン、ロシア、インド、タジキスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンを含むアフガン近隣諸国の国家安全保障顧問・書記らの参加による、第5回地域安全保障対話が8日水曜から、ロシア・モスクワにて開催されています。

同会合参加のためイラン代表団を率いてモスクワを訪問中のシャムハーニー書記は8日水曜朝、この会合において、アフガンの安定復活を目指すイランの見解について説明しました。

シャムハーニー書記はこの会合の傍ら、ロシア・スプートニク通信の取材に対し、「アメリカは20年にわたる占領および無責任な撤退により、アフガン諸問題の後遺症を増幅させている」とし、「アフガン国内の安定確立にむけ必要とされる措置には、すべてのアフガン国民の政治参加を可能とする下地作りや、テロ組織撲滅のための本格的な努力が必要だ」と語りました。

また、「一方的で圧政的かつ違法なアメリカの制裁がイラン国民に及ぼした諸問題にもかかわらず、イランの政府と国民は常にアフガン国民を支援してきたほか、アフガンからの難民の多くを受け入れている」と述べました。

アフガンでは、2021年に現支配勢力のタリバンが政権を再び掌握してから現在まで、国際社会がタリバン政権を正式に認め協力しようとする意向がないことから、深刻な経済問題に直面しています。

イランは、アフガンにおける包括的政権の発足や政治的対話の実現を、同国の現状打開策だと考えています。

 


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