イラン国連大使、「核合意離脱者は我が国でなく米国」
12月 19, 2023 20:42 Asia/Tokyo
イランのイールヴァーニー国連大使が、安保理の決議2231号をめぐる会合で、「核合意から離脱したのは米国であり、我が国はこの合意にとどまった」と述べました。
IRIB通信が米ニューヨークから伝えたところによりますと、イールヴァーニー国連大使は、安保理の決議2231号をめぐる会合で、「我が国は、前回会合より継続して核合意の復活に努めてきた。しかし、我々の善意や努力にもかかわらず、相手側の各方面はこれまでのところ、何ら具体的な措置を取っていない。米国、EU、英仏独の欧州3カ国のいずれも、誠実に対処せず、核合意および決議2231号で定められt責務の不履行を終わらせる決意を示していない」と述べました。
この会合では、ロシアのネベンジャ国連大使も、「核合意に代わるものはなく、すべての当事者がこの合意を遵守する必要がある」と強調して、核合意の完全復活という展開を危機にさらさないよう呼びかけました。
ネベンジャ国連大使はまた、2018年のアメリカの核合意離脱が、合意内容が実施されないことにつながったと指摘しました。
一方、中国の耿爽国連次席大使は、核合意がイラン核問題を解決する唯一の正しい道筋であると強調しながら、「米国は、核合意違反の皮切りとなった国であり、違法に合意を離脱して一方的に制裁を再開した側として、イランに対する全ての制裁を解除しなければならない」としました。