預言者ムハンマドの芸術的表現(14)
イタリアのベテラン映画監督ヴィットリオ・ストラーロ氏は、マジード・マジディ監督の映画「預言者ムハンマド」において、イラン人カメラマンのハミード・ホズーイー・アブヤーネ氏とともに撮影担当をつとめました。
ストラーロ氏は、映画「預言者ムハンマド」のプロジェクトに参加した経緯について、次のように語りました。
「2010年、イスラムをよりよく知るため、イスラムの預言者ムハンマドの生涯に関する本を読み始めた。この本を読み終えたとき、夢のような話で、預言者ムハンマドの生涯に関する三部作の第一部の制作の参加に興味がないかという内容のメールを受け取った」
ストラーロ氏は監督と会って話したあと、このプロジェクトへの協力を受諾しました。彼はこれについて「イスラム世界と哲学への旅に出た」と語っています。ストラーロ氏はまた、次のように述べています。
「マジディ監督は私を別の世界に引き入れた。私たちはただ、知識と経験によってのみバランスを取れると考えている。私がこの旅、つまり預言者ムハンマドの映画で得た経験は、ほかの預言者について扱った映画で得た経験と同じだが、この映画では、私は新たな見解に達することができた」
ストラーロ氏はまた、映画「預言者ムハンマド」の各国の視聴者に対して、次のように語りました。
「この映画は世界各国の人が見るべき映画だ。すべての人は預言者ムハンマドの生涯、そしてコーランの意味を正しく知る必要があるからだ。この映画はさまざまな宗教を持った人々を互いに結び付けるはずだ。実際に、この映画は、さまざまな信条を持った人々をまとめる以外の目的を持っていない」
ストラーロ氏は世界の有名な監督の多くと仕事を行っており、その輝かしい作品により、映画祭での受賞などの栄誉を受けています。
この映画の撮影を担当したハミード・ホズーイー・アブヤーネ氏も、次のように語りました。
「映画『預言者ムハンマド』は、国際的な形で制作されたことから、私たちにとっては国内外のスタッフが混ざり合って仕事をした初めての経験だった。そのあり方自体、これまでにはなかった。この映画は、イラン映画の技術的体系における知識の拡大や移転により、大いに注目されている」