イラン軍司令官、「パキスタン領内のテロリストの潜伏場所を破壊する権利はイランにある」
May 10, 2017 16:17 Asia/Tokyo
イラン軍のプールダスターン総司令官代理が、「パキスタン政府がテロ対策を講じない場合、同国内にあるテロリストの潜伏場所の破壊は、イラン側の権利となる」と語りました。
先月26日、対イランテロ組織のメンバーが、イラン南東部スィースターン・バルーチェスターン州にあるパキスタンとの国境地帯で、巡回中のイランの国境警備隊員9名を殉教させ、負傷した隊員の1人をパキスタン領内に連行しました。
メフル通信によりますと、プールダスターン司令官は、「国境地帯でのテロ組織の行動や、国境警備隊員への突然の襲撃は、作戦としての価値はなく、パキスタンという国の弱点を示すものだ」と述べています。
また、「イラン軍は、このような行動を非難するとともに、パキスタンが真剣に対処しない場合には、近隣国のどのような奥地にあろうとも、イランにテロリストを徹底的に破壊する権利が生じる。イランは自国の安全に関しては、いずれの国にも遠慮することはない」としました。
これ以前に、イラン軍統合参謀本部のバーゲリー議長も、「イランとパキスタンとの国境でこのような状況が続くことは、イランにとって容認できるものではなく、パキスタン政府は責任を持って国境の管理によって、テロリストを逮捕、引渡した後、同国でのテロリストの潜伏場所を破壊すべきである」と強調しています。