イランが、欧州にINSTEX実施に向けた方策を指南
(last modified Wed, 26 Jun 2019 20:44:12 GMT )
6月 27, 2019 05:44 Asia/Tokyo
  • ヘンマティ総裁
    ヘンマティ総裁

イラン中央銀行のヘンマティ総裁が、「ヨーロッパは、INSTEXの稼動開始に向けて、イランから原油を輸入する、もしくは製品輸入に向けた有効なラインを開設すべきだ」と語りました。

ヘンマティ総裁は26日水曜、記者団に対し、「ヨーロッパ側は、INSTEXが実施・稼動開始の寸前にあると主張しているが」との質疑に回答し、「わが国からの原油の購買、並びに有効なラインの開設が実施されれば、INSTEXの実施には1週間もかからない」と述べました。

イランとの円滑な金融取引のための特別目的事業体(SPV)である「貿易取引支援機関」(Instrument for Supporting Trade Exchanges:INSTEX)の設置は、昨年5月のアメリカの核合意離脱と同時に提起されました。

しかし、その時以来ヨーロッパは、様々な口実を設けてこの方策の登録を先延ばしにしてきました。

最終的にヨーロッパは、今年1月31日、INSTEXの正式な実施を表明しましたが、この金融ルートは今なお機能していません。

ヘンマティ総裁は、アメリカによる各種の対イラン制裁についても、「アメリカは、制裁の分野で可能な限りのあらゆる手段に訴えてきた。だが、イランの原油輸出を完全に封じ込めるというその主張とは裏腹に、わが国の原油輸出は増加している」と語りました。

アメリカは昨年11月4日、対イラン石油禁輸制裁を再発動しましたが、このときはイタリア、トルコ、日本、中国、韓国、インド、ギリシャ、台湾の8カ国に対し、6ヶ月間の制裁適用除外を余儀なくされました。

アメリカは今年4月22日、イラン産原油の輸入国に対し、制裁適用除外措置の打ち切りを通告しています。

 

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