イラン外務省報道官、「核合意存続に向けた欧州側の具体的な行動を待つ」
イラン外務省のムーサヴィー報道官が、「イランは、核合意存続に向けたヨーロッパ諸国の具体的な行動を待っている」と述べました。
ムーサヴィー報道官は29日月曜、定例記者会見を行い、「イランはもはや、ヨーロッパ側の政治的な声明や口約束を当てにできない」とし、「核合意存続に向けた外交的な努力は継続されているが、ヨーロッパ側が責務を履行しなければ、イランも確実に3段階目の措置に踏み切る」と述べました。
また、ブラジルの司法機関がイランの船舶2隻に対する燃料供給を許可していることについて、これは責任感あふれる行動であり、他国もこの行動に学び、アメリカの違法で威圧的な行動に対抗すべきだ」としました。
さらに、イエメン攻撃におけるUAEアラブ首長国連邦のアプローチの変化にも触れ、「イエメンでのUAEの兵士の削減は前向きな歩みだ。イエメンを初め地域の安定と安全、緊張緩和につながりうる」と語りました。
そして、サウジアラビア政府関係者が提示する対イラン協議に関して、「イランはこれまで度々、前提条件なしでのイスラム諸国間の問題解決を求めてきた。イスラム諸国間の接近につながるあらゆる措置を歓迎する」と述べました。
ムーサヴィー報道官はまた、ナイジェリアのイスラム運動の指導者ザクザキ師の状況について、「ザクザキ師は、イスラム教徒の間で独自の位置づけにあり、宗教的、学問的に傑出した人物だ。イランは同師の解放に向け全力を挙げている」としました。
そして、米・ポンペオ国務長官が、イラン訪問やイラン・メディアとのインタビューを要請していることに触れ、「この種の要請は米メディアとイラン外相の協議に対する侵略的なもので、心理戦を目的としている」と語りました。
また、今週中にインドと中国の政府代表団がイランを訪問することを発表しました。
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