イラン外相が米国務長官に疑問を提示、「文明化の意味を知っているのか?」
(last modified Sun, 08 Sep 2019 08:37:46 GMT )
9月 08, 2019 17:37 Asia/Tokyo
  • ザリーフ外相
    ザリーフ外相

イランのザリーフ外相が、アメリカのポンペオ国務長官に対し、「あなたは文明化という言葉の意味を知っているのか」と問いかけるとともに、「文明化というのは、罪なき人々を殺害するために結婚式場の上空に無人機を派遣することなのか」との疑問を投げかけました。

ポンペオ長官は今月6日、イランが核合意内の更なる責務縮小に向けて3段階目の措置に踏み切ったことに反応し、ツイッター上において「英独仏の欧州3カ国そして、実際には世界の全ての文明国の国民が、イランの核の分野での強要をやめさせるために、断固とした行動に出るだろう」と述べています。

ザリーフ外相は7日土曜、ツイッター上でポンペオ長官のこの発言に反論し、「文明化しているとは、国際海域で海賊行為をはたらくことや、人道に反する戦争を展開するために、地域に殺傷兵器を拡散することを意味するのか?」との疑問を投げかけました。

ザリーフ外相のツイッター

また、「文明化しているというのは、数千年にわたって存続しながらも、数世紀にわたって他国民を攻撃しなかった民族のことではないのか」としています。

ザリーフ外相はこれに先立ち、別のツイートにおいてポンペオ長官に対し、「強要とは一体何なのか?」とし、「強要とは、国連安保理決議2231に違反すること、並びにこの決議を遵守した人物全員を処罰するということなのか」と問いかけました。

そして、「もしかすると、それはイランがアメリカに従わなければ、イラン国民を餓死に追い込むということなのか」とし、「これらは、果たして強要なのか、それとも核合意に沿った法的な補填措置なのか」と語りかけました。

アメリカは昨年5月8日、6カ国側の一員として2015年にイランとの間に取り交わした核合意から一方的に離脱しました。

イランは、アメリカのこの行動から1年間、戦略的な措置として、あえて対抗措置に出ることなく待機し、状況を注視していましたが、相手側がしかるべき行動をとらなかったことから、核合意の26項と36項に従い、この合意に定められた責務の一部の履行を停止する旨を発表しました。

イランはこれまで、3段階に渡る責務縮小措置において、ウラン濃縮度を3.67%以上に引き上げ、また濃縮ウランの備蓄量を増やしています。

 

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