世界におけるイランの位置づけ(26)
世界におけるマルメロ生産量の順位
May 26, 2020 17:33 Asia/Tokyo
皆さまは、イランがマルメロの生産量において世界で第4位であることをご存知でしょうか?
イランは農業生産品の3分の1の品目において、世界で10位以内の生産量を誇っています。今回は、それらの世界生産量で高位を占める品目として、マルメロとその生産についてご説明します。
マルメロは黄色の果実で、皮の表面にはうぶ毛が密生しています。その果肉は薄い黄色で、中心には小さな黒い種がいくつもあります。果汁が少なく石細胞の多い実は酸味があり、ほとんど渋いと言える味です。マルメロはリンゴなどと同じバラ科に属し、葉の裏には短い毛が生えています。その木は、石灰分を多く含む強アルカリ性の乾いた土壌では育たず、深く根を張れる場所を必要とします。マルメロの実には様々な抗酸化成分やビタミンCが多く含まれています。また、熱量は少ないですが食物繊維も豊富です。
FAO国連食糧農業機関の統計によりますと、ウズベキスタンは年間12万9000トンのマルメロを収穫し、世界で第1位の生産国となっています。これに続くのはトルコと中国で、それぞれ12万6000トンと11万1000トンの生産量で第2位、第3位につけています。イランのマルメロの年間生産量は7万4000トンあまりで、世界第4位となっています。イラン国内でマルメロが生産されているのは、北部ギーラーン州のアースターラー、ラーヒージャーン、ルードサル、ラームサル、シャフサヴァールの各都市です。
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