中国、「ソレイマーニー司令官のテロ暗殺は戦争犯罪」
中国外務省の汪 文斌報道官が、イランイスラム革命防衛隊の故ソレイマーニー司令官のテロ暗殺を、戦争犯罪の典型例だとしました。
ファールス通信によりますと、汪文斌報道官は4日火曜の記者会見で、「イランのソレイマーニー司令官のテロ暗殺は、アメリカが国連憲章に基づいた国際関係上の慣行をいかに利己的に弱体化させてきたかを示す、もう1つの事例である」と述べています。
また、「ソレイマーニー司令官のテロ暗殺は、アメリカが武力を悪用して引き起こした戦争犯罪である」とし、「アメリカ政府は国際法を踏みにじり、テロという手段を駆使して目的をもって一独立国の軍司令官を殺め、さらに全世界で罪なき民間人数十万人を殺戮するという行為を、自らに許可している」としました。
さらに、「米国は、『法を基準とした国際秩序』を主張する表向きの姿の背後に、これらすべての残虐な違法行為を世界中の人々の目から隠している」と語っています。
ソレイマーニー・イスラム革命防衛隊ゴッズ部隊司令官は2020年1月3日、イラク首都バグダッド空港付近にて、同国民兵組織ハシャドアルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官やほか複数の同行者らとともに、米侵略テロリスト軍による空爆でテロ暗殺され、殉教しました。
当時、ソレイマーニー司令官はイラク政府の正式な招待により、同国を訪問中でした。
米国防総省の発表によりますと、この空爆実施命令は、当時のアメリカ大統領ドナルド・トランプ氏により出されていたということです。
しかし、アメリカのこのテロ行為は、世界の多くの国や機関、団体などから非難されています。
ソレイマーニー司令官とアルムハンディス副司令官は、西アジアにおいてテロ組織ISISをはじめとしたタクフィール派テロ組織と戦う傑出した人物とされていました。