旧日本軍731部隊の元少年隊員、中国に対する日本の残虐行為の事実を激白
9月 20, 2022 15:09 Asia/Tokyo
旧日本軍731部隊の元少年隊員だった清水英男さん(92)が、第2次世界大戦中の中国に対する日本の残虐行為を暴露しました。
戦時中に細菌戦や人体実験などをした関東軍防疫給水部・731部隊の元少年隊員、清水英男さんは、「若い人には過去を顧みてほしい」として、第2次世界大戦中に日本が引き起こした中国への残虐行為について語っています。
清水さんは1945年3月、長野県宮田村の国民学校での卒業式から3日後、14歳で見習技術員として旧満州(中国東北部)に渡りましたた。
この時に現地で何をするのかは、全く知らされておらず、「どうせ軍隊に行くと思っていた。さみしさとかはなかった」と考えてたということです。
清水さんは四期生として同期33人と731部隊に入隊し、このときの自身の記憶では、2~3割の同期が南信地域出身だったということです。
教育部に配属された清水さんを含む3人は、病原菌の基礎知識を学びながら実験に携わり、「軍医的なことをするのでは」と思い込んでいた、と語りました。
しかし部隊では細菌の検査法などを学び、自分が所属した班の活動を口外しないよう上官から命令されていたということです。
また標本室では、生体実験後の捕虜や乳児の体の一部などが入った標本を見せられたとし「かわいい自分の孫に会うたび、あのホルマリン漬けの赤子を思い出した」と振り返ります。
そして、戦後に同部隊の活動を否定するような政治家らの言動について「史実がゆがめらている」と疑問を提示しました。
そして、自身について「犯罪行為の手先になってしまったことに後悔と謝罪の気持ちを抑えることはできない」と述べています。
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