日銀の国債保有率 初の5割超え
12月 19, 2022 17:21 Asia/Tokyo
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日本銀行
日本銀行が保有する国債(国庫短期証券を除く)の割合が初めて5割を超えました。
日本の報道各社によりますと、これは日本銀行が19日月曜に発表した2022年7〜9月期の資金循環統計(速報)で明らかになったものです。
この統計によりますと、去る9月末時点の日本の国債発行残高は1066兆円で、そのうち日銀が保有する国債は536兆円で、日銀の保有比率は50.26%と統計開始以来、初めて5割を超えました。
このことから現在、日本政府の借金である国債の半分を日銀が保有する異例の事態となっています。
日銀の国債保有率が増加したのは、日銀が金利を低く抑える目的で国債を大量に購入する大規模な金融緩和策を続けていることが背景にあります。
これについて、事実上、日銀が政府の資金調達を支えている状況であることから、検証が必要との指摘も出ています。
一方で、個人が保有する預金や株式などの金融資産は去る9月時点で2005兆円となり、4期連続で2000兆円を超えました。
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