米政府当局者、「Ｇ７広島サミットで日米韓首脳が会談」

米政府当局者が、広島で今月開く主要７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）に合わせて日米韓首脳会談を実施すると述べました。

ロイター通信によりますと、韓米日は今月中旬、広島で開かれる主要７カ国首脳会議の期間中に首脳会談を行い、安全保障分野を中心とした３カ国協力の拡大で合意する見通しだということです’。

また、韓国のヨンハプ通信によりますと、韓国大統領室は１日、尹大統領と日本の岸田文雄首相が７日にソウル・竜山の大統領室で会談する方向で最終調整中だと明らかにしました。

先ごろ国賓として米国を訪問した韓国のユン・ソクヨル大統領は、今月中に韓日、韓米日首脳会談を相次いで開催し、韓米日の協力強化に本格的に乗り出す見通しです。

２日にも、日本の岸田首相の訪韓と韓日首脳会談の日程を同時に発表する予定だということです。　

岸田氏の訪韓は夏ごろになるとの予想も出ていましたが、韓日両国は尹大統領の訪米以前から岸田氏の早期の訪韓について話し合ってきたとされています。

大統領室の関係者は同日、ヨンハプ通信に対し「日本側が以前から岸田首相の訪韓を希望していた」と説明しました。

韓日首脳会談の開催は３月１６日に東京で行われて以来約５０日ぶりとなります。大統領室は、岸田氏の答礼訪問にあたり「首脳シャトル外交の完全再開」に最も重きを置いています。新たな成果を期待するというよりは、両国首脳間の緊密な意思疎通に向けた意思を再確認し、前回の首脳会談の後続措置の履行に注力する構えです。

韓日首脳が相手国を相互に訪問するシャトル外交としての日本の首相の訪韓は、２０１１年１０月の野田佳彦首相（当時）以来１２年ぶりとなります。

今回の訪韓で徴用賠償問題に対する岸田氏の謝罪を要求する世論も少なくありませんが、前回の韓日首脳会談で言及された内容以上の立場を示すことは容易ではないとの見方が支配的です。

韓日が岸田首相の訪韓を推進しているのは、韓米日の関係を強化するためには両国関係の正常化が不可欠だとする共通認識に基づくものです。

ユン大統領とバイデン米大統領は先月２６日（米東部時間）、米ホワイトハウスで会談し、韓米の連携とともに韓米日３カ国の協力強化を支持する考えを明らかにしました。

首脳会談後の共同声明では「共通の価値に従い、革新を動力とし、共同の繁栄と安全保障に対する意思に基づいた韓米日３カ国の協力の重要性を強調した」と述べました。

韓米首脳会談で採択された「ワシントン宣言」には、韓米が核抑止を議論する次官補級の常設協議体「核協議グループ（ＮＣＧ）」の新設が盛り込まれました。外交関係者の間ではこれと連携した韓米日３カ国の拡大抑止協議体がＧ７を機に新設されるとの見方も出ています。

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