8月 03, 2023 22:53 Asia/Tokyo
  • 米映画「バービー」
    米映画「バービー」

米映画「バービー」の公式ツイッターアカウントが、原爆を揶揄するような画像に好意的なコメントをした問題が炎上している中、エマニュエル駐日米大使が同映画を推奨する投稿をし、火に油を注いでいます。

映画バービー」(ワーナー・ブラザース配給)をめぐっては、同じ先月21日に公開された原爆開発者伝記映画「オッペンハイマー」(ユニバーサル・ピクチャーズ配給)と組み合わせたプロモーションがツイッター上などに投稿されました。

その中には、バービー原爆のきのこ雲を背景に笑顔を見せる画像や、バービーの頭髪がきのこ雲になっている画像などがあり、そうした投稿に「バービー」の米公式アカウントが「忘れられない夏になりそう」などと好意的なコメントをしたことから、日本のツイッターユーザーから激しい反発の声が上がりました。

こうした事態をうけ、ワーナー・ブラザースの日本法人は先月31日、書面で謝罪し、「米本社にしかるべき対応を求めていく」などとしました。しかし、3日現在で米本社から謝罪などの声明は確認できていません。

こうした中、エマニュエル駐日米大使は2日、自身のツイッターアカウントに、「バービー」について「素晴らしいストーリーと興行記録を塗り替える大ヒット作品を生み出してくれたグレタ・ガーウィグ監督に感謝です」と記し、この映画を推奨しました。

エマニュエル氏はこの中で、「バービーは全ての女性の代表であり、全ての女性がバービーそのものです。バービーは60年以上にわたり、女性は何にでもなれることを世界中で示してきました」と投稿しました。

バービー人形は1959年の発売以来、長年白人・金髪の女性をモデルとしてきましたが、近年は複数の肌の色や、身体障害、ダウン症などのモデルも発売し、いわゆる「ダイバーシティ(多様性)」に配慮しているとされてきました。

しかし、今回の一件で、表向きはそうした価値観を謳う米国のリベラル層においても、原爆投下に対する想像力がほぼ無に等しいことが露わになりました。

 


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