菅首相が震災10年後の福島を視察 復興への姿勢をアピール
菅義偉首相が6日土曜、東日本大震災からの復興状況を確認するため、福島県を視察しました。
共同通信によりますと、菅首相の福島入りは就任直後の昨年9月下旬以来2回目で、今月11日で震災から10年となるのを前に、復興に取り組む姿勢をアピールするのが狙いだとされ、今回の視察に関し「国が前面に立って福島復興の取り組みを行う、私の決意を示す意味で訪問した」と語りました。
また、視察先の南相馬市にて記者団の質疑に答えたものの、福島原発から出る放射性物質トリチウムを含んだ処理水に関しては「適切な時期に政府が責任を持って処分方針を決定していきたい」と述べるにとどめ、具体的な時期は示していません。
さらに、日本政府が処理水を海洋放出する方向で検討している一方で、漁業関係者らが風評被害を懸念している中、菅首相は「(貯蔵)タンクが増加し、敷地が逼迫(ひっぱく)してきている。そういう中でいつまでも決定をせずに先送りはすべきでない」とも語り、調整を急ぐ考えも改めて示しています。
菅首相は今年1月、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の再発令とともに、地方出張を自粛しており、被災地を訪れるのは昨年12月10日に宮城、岩手両県を視察して以来約3カ月ぶりのことです。
今回の視察訪問では、今春に大型商業施設がオープンする大熊町の「大川原地区復興拠点」を訪問し、ており、東京電力福島第1原発事故で2019年まで全町避難していたことを踏まえ「避難した人たちが帰還できるよう、環境整備を応援していきたい」とコメントしています。
さらに、太陽光発電で水を電気分解し、水素を製造する浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド」、南相馬市のロボット研究開発拠点「福島ロボットテストフィールド」も視察しました。
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