奈良・吉野山で電気自動車の観光バス実験が開始、脱炭素化目指し
11月 21, 2021 14:41 Asia/Tokyo
桜の名所として知られる奈良県の吉野山で、交通渋滞の解消と脱炭素社会の実現を目指しての、電気自動車の観光バスを活用する実証実験が始まりました。
NHKが21日日曜、報じたところによりますと、吉野山は春は桜、秋は紅葉の名所として多くの観光客で賑わいますが、これまで自家用車の乗り入れに伴う交通渋滞の解消が課題となってきました。
このため、吉野町は脱炭素社会の実現につなげたいとの思いから、環境省と合同で、走行中に二酸化炭素を出さずに周遊する電気自動車の観光バスを活用して、渋滞の緩和につなげる実証実験を開始しました。
20日土曜から始まった実証実験は、今月28日にかけての土日と祝日を中心に合わせて6日間行われ、この間、2台の電気自動車の観光バスを誰でも無料で利用できるということです。
吉野町などは併せて、町内の一部のエリアを歩行者天国や一方通行にすることにしており、こうした対応が渋滞緩和などに効果があったか検証し、本格的に導入するかどうかを検討したいとしています。
この問題について、吉野町の中井章太町長は、「いかに環境に配慮した交通体系を作っていくかが問われており、今回の実証実験が町民や観光客の意識の変化にもつながることを期待している」とコメントしました。
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