サウジは西アジア最大の麻薬使用国
11月 22, 2022 15:42 Asia/Tokyo
サウジアラビアは、世界で第3位、西アジアで第1位の麻薬使用大国です。
地政学情報サイト「Geopolitical Futures」は21日月曜、「サウジアラビア:中東の麻薬中心地(Saudi Arabia: The Drug Hub of the Middle East)」と題する記事において、世界で2015年から2019年にかけて摘発・押収された、カプタゴンの商品名で知られるアンフェタミン系覚醒剤のうち、45%以上がサウジアラビアでのものだったと伝えました。
サウジ内務省の公式報告に基づけば、同国の薬物中毒者の数は20万人に達しているということですが、一部の民間団体は、その数は発表された統計よりはるかに多いとしています。
サウジでは法律上、麻薬類の使用および密輸の刑罰は死刑とされていますが、それは一般市民と移民にのみ適用されるもので、同国を支配するサウード王家の者は法的訴追されないことになっています。
サウジの都市部では、特に18歳から29歳までの若い層の薬物使用が急増しており、中毒患者とされた人の 60%以上が、この年齢層に属しています。
統計によれば、中毒患者の90%はサウジ国民であり、同国の居住者の40%を占める移民の中毒者は全体の10%のみとなっています。
このような状況の中で、サウジ王族の一部は、自身の持つ特権を自国や他国への麻薬密輸のために利用しています。
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