サウジアラビアで死刑判決が増加
(last modified Sun, 11 Dec 2022 11:36:50 GMT )
12月 11, 2022 20:36 Asia/Tokyo
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    サウジアラビアで死刑判決が増加

サウジアラビア政府は10日土曜、4人の自国籍の若者に対して死刑判決を言い渡しました。

この判決により、今年に入ってからサウジアラビアで死刑判決を受けた人数は、120人に達しています。 また、死刑執行の瀬戸際にいる死刑囚の人数も、63人に増加しました。

欧州アラブ人権機関によりますと、サウジ政権は死刑判決の事例について透明性のある対処を取っていません。また、家族を脅して彼らがあらゆる類の公民権活動を行うことを妨害しており、そこから、同国で死刑判決を受けた人々の実際の人数を調べることも不可能になっています。

サウジ政権は、依然として世界で最も死刑執行数が多い国です。複数の人権団体の統計でも、同国でこの10年間に1100人の抗議者が処刑されたことが示されています。

サウジは人権分野で黒い経歴を持つ国であり、過去数年の間にも、同国での違法な処刑、拷問、政府による利己的な逮捕、政治活動家や人権活動家の失踪および監禁、国内の宗教的少数派の正当な要求に対する弾圧といった多数の報告が、国外に伝えられています。

サウジの宗教的少数派であるシーア派信徒は、これまでに数十人が治安機関によって逮捕されています。同国では、シーア派や反政府の活動家の逮捕が常に行われてきましたが、ムハンマド皇太子が後継者となって以降、それらの人々に対する逮捕や弾圧は著しく増加しました。

サウジは2021年3月12日、この1日だけで81人を処刑し、また今年の10月31日には、現サルマン国王の治世下で1000件目となる死刑執行が行われました。

 


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