シリア国防省が、トルコ国防相との会談を肯定的に評価
12月 29, 2022 18:51 Asia/Tokyo
シリア国防省が声明を発表し、ロシア・モスクワで実施されたシリアとトルコの国防相らの会談をプラスのものだったとしました。
28日水曜、ロシア側の参加も得て、シリアのアッバス国防相およびアリ・マムルーク情報局長と、トルコのアカル国防相やMIT国家情報機構のフィダン長官による会談がモスクワで開催されました。
28日夜に発表されたシリア国防省の声明では、双方が多くの問題について肯定的な話し合いを行ったと述べられています。
トルコとシリアによる国防相会談は、シリア内戦開始後は今回が初めてとなりました。
これに先立ち、シリア国営サナ通信がモスクワから伝えたところでは、シリア、ロシア、トルコの国防相らは、テロとの戦いに関する三者会合で、シリアの状況と難民問題を検討すると共に、シリアと地域の情勢安定に向けた共同対話継続の必要性と重要性を強調しました。
なお、ミグダード・シリア外相とラブロフ・ロシア外相は電話会談において、地域・国際問題の一部に関して意見交換を行いました。
イルナー通信によりますと、この会談でミグダード外相は、西側諸国が行使した一方的な対シリア制裁、および米国によるシリア領土の占領継続とその資源の略奪のためにシリアが直面している経済問題を取り上げています。
同外相はまた、自らの利益のためにウクライナでの戦争の長期化を狙った米国とその同盟国の政策を強く非難しました。
一方、ラブロフ外相もこの電話会談で、ロシアとしてシリアの主権、独立、領土保全を支持していると強調し、「わが国は、難民の祖国帰還に向けたシリアの努力を支持する」と述べています。