シリアの損害、制裁の約90億ドルに加えて地震で50億ドル
2月 16, 2023 17:17 Asia/Tokyo
シリアの統計研究センターが、同国北部の複数都市における今回の地震の被害総額が50億ドルになるという推計を発表しました。
今月6日、マグニチュード7.8の地震がトルコ南部とシリア北部を襲いました。最新の発表では、この両国における死亡者は4万1200人以上とされています。
レバノンのアルマヤーディーンTVによりますと、この統計研究センターの初期段階での算出では、今回の地震によりシリアが被った損害が50億ドル超にのぼるという結果になりました。
同センターはまた、 「”シーザー法 ”として知られる米国の対シリア制裁により同国の産業、通商、輸出入、観光が被っている損害は、年間88億ドル超という暫定数値が出ている」と強調しました。
この件については、シリアのミクダード外相も演説で、「ヨーロッパおよび米国による一方的な制裁は、シリアの人々にとって地震の影響を増大させている」と強調しています。
EUとアメリカは2011年より、テロリストを支援するためにさまざまな対シリア制裁行使しています。