イエメンで、子ども数百万人に飢餓の危険
7月 19, 2023 20:01 Asia/Tokyo
イエメンでは、600万人以上の子どもたちが飢餓の危険にさらされており、食料や医療の緊急支援を必要する子どもも1100万人にのぼっていることが明らかになりました。
イルナー通信によりますと、イエメンで1100万人の子どもたちが緊急支援や援助を必要としており、そのうち200万人以上が重度の栄養失調に苦しんでいることを、複数の国際機関が報告しました。
ユニセフなどの国際機関はこの報告で、イエメンの子どもたちの置かれている危機的な状況へ対処しその数百万人の命を救うには、緊急支援に向けた努力をさらに強化していくことが必要だとしています。
報告ではまた、成人を含めればイエメンで緊急人道支援を必要としている数は約2200万人になるとされました。
サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、その他数カ国の支持を受けて、2015年3月よりイエメンに軍事侵攻し、同国を完全に封鎖していました。
国連はイエメンの状況について、世界最悪の人道危機になっていると報告しています。
あらゆる階層のイエメン国民、中でも子どもたちが直面している戦争と封鎖の影響には、心身に負った傷害、衛生問題、食糧不足や不健康な食品による病気、医療システムや清潔な飲料水の欠如、経済状況の悪化などが挙げられます。
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