「ハマスの性的暴行」めぐるニュース捏造者の詐欺罪が発覚!
(last modified Tue, 23 Apr 2024 08:49:00 GMT )
4月 23, 2024 17:49 Asia/Tokyo
  • 「ハマスの性的暴行」めぐるニュース捏造者の詐欺罪が発覚!
    「ハマスの性的暴行」めぐるニュース捏造者の詐欺罪が発覚!

昨年10月7日にパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスを組織的性的暴行で告訴していたシオニスト政権イスラエルの弁護士が、同政権の権威ある賞を受賞した数日後、イスラエルのメディアによって金融詐欺及び虚偽情報の拡散で非難されました。

イスラエル人弁護士コハブ・エルカヤム・レヴィ(Cochav Elkayam-Levy)氏は、「ハマスによる10月7日の女性と子どもへの犯罪」と銘打ったいわゆる民政委員会の創設者として、これまで西側のニュース機関とメディアの主要な情報源となってきました。これらのメディアは、パレスチナの戦闘員がイスラエル軍への攻撃で広範囲にわたる組織的な性犯罪を引き起こしたと考えています。

レヴィ氏は、証拠確立のため民政委員会を設立した人権専門家としてCNNの人気番組に出演しました。イスラエルの新聞ハアレツも同氏に関する記事を掲載し、「レヴィ氏は、自身の活動の結果からハマスの戦闘員が昨年10月7日に組織的な強姦・性的虐待を行ったことは疑いの余地がない、と誤解を招くような主張を提起した」と報じています。

その後の2023年12月6日には、米ホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーとジェニファー・クライン大統領補佐官が同国首都ワシントンでレヴィ氏を迎え、同氏の活動について議論し、10月7日の出来事に関する証拠収集および、ハマスによる性的暴力に関する包括的な報告書を作成する計画についての報告を受けました。レヴィ氏はこうした活動により結果として、イスラエル市民がシオニスト政権から受けられるうちで最も権威のある「シオニスト政権イスラエル賞」を受賞しました。同氏は3月21日にこの賞を受賞した後、「我々は、増大するユダヤ人排斥の波と強烈な否認に断固として立ち向かうべきだ」と述べました。しかしその3日後、イスラエル最大の新聞「ワイネット」は苦い現実を暴露しました。レヴィ氏はバイデン現米政権内の1人を初めとする自身の絶大な財政支援者らを、ハマスの犯罪に関するフェイクニュースの拡散および、10月7日の同組織の性的暴行に関する報告提出という約束の不履行により肩透かしを食らわせたのです。イスラエル政府関係者の1人は、これに関してワイネットに対し、「人々はレヴィ氏から距離を置き始めており、同氏の調査は不正確で不完全だ」と語っています。イスラエル当局者は、特に「戦闘員らは妊婦を強姦する前に胎児を子宮内でずたずたにした」とするレヴィ氏の虚偽の主張に怒りを表しています。この主張は、悪名高いZAKA財団のヨッシ・ランダウ氏によって初めて提起されたものです。イスラエル当局者の1人はワイネットに対し、「妊婦の腹を切り裂いたという話が虚偽であることが確認された。レヴィ氏はこの嘘を国際メディアを通じて広めた。これは冗談ではない。専門性ある人々は徐々に同氏から距離を置き始めている。なぜなら彼女は信頼できないからだ」と述べています。レヴィ氏は、デボラ財団を通じて数百万ドルを調達しましたが、政府関係筋を論拠とすれば、同氏はエマニュエル現駐日米大使を含む富裕なアメリカのユダヤ人支援者たちを欺き、集めた全ての資金を自らの個人銀行口座に移動させたとされています。

 

イギリスに本拠を置くメディア監視団体ミドルイースト・モニター;
「イスラエルのメディアは『ハマスによる集団的な性的暴行』疑惑の舞台裏における詐欺的弁護士への授賞を疑問視」


ワイネットはあるイスラエル当局者の話として、レヴィ氏が「委員会」の立ち上げのために800万ドル、さらに「運営・調整」のために150万ドルを要求したと報じています。エマニュエル駐日米大使は彼に財政支援を提供しました。レヴィ氏は、多くの人々に対し資金を要求していました。

それにもかかわらず、5ヶ月以上の調査の後も、物議をかもすこの弁護士は収集された膨大な金額の資金受領を正当化しうる然るべき証拠を提示していません。実際、レヴィが約束した「残虐行為報告書」は提出されませんでした。

複数の報告によりますと、レヴィ氏は性的暴力担当国連事務総長特別代表プラミラ・パッテン氏のイスラエル訪問を阻止しようと工作していました。レヴィの報告書は最終的に、イスラエルによって「ハマスが引き起こした性的犯罪の証拠」として宣伝されました。しかし、その一方でパッテン特別代表は「その信憑性を裏づける証拠は存在せず、国連による調査の価値はない」と認めています。

レヴィ氏の面目が失墜したのは、昨年10月7日のハマスによる性的暴行という事実無根の主張をめぐる疑惑をさらに加速する米紙ニューヨークタイムズの記事の発表と時を同じくしてのものです。去る3月25日付のニューヨークタイムズによれば、「G」を名乗るイスラエル救命員ガイ・メラメッド氏は、「占領地イスラエル南部キブツ(農業共同体)・ベエリで発見された若い女性の裸の遺体は、性的暴行を受けたことを明白に示している」と偽って主張しました。その後ニューヨークタイムズは、「昨年10月7日にベエリで現場にいたイスラエル兵が撮影したビデオでは、3人の女性の遺体は衣服をきちんと着用しており、性的暴力の兆候は一切見られない」と報じました。イスラエル寄りの西側メディアは、イスラエルのガザ攻撃前に大きな虚偽を大々的に拡散しました。ピアース・モーガンなどの英国のジャーナリストも、自らのインタビュー番組でこの虚偽を取り上げようとしましたが、イランの政治評論家モハンマド・マランディ教授などのアナリストからの強い反論に直面しています。

 

 


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