イスラエルとメディア排除目的の戦略;ガザでのジャーナリスト殉教者数は252人に
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ガザ地区でのジャーナリストの殉教
シオニスト政権イスラエルがパレスチナ・ガザに対する大量虐殺戦争を開始して以来、メディア関係者の殉教者数はこれまでに252人に達しました。この数字は、パレスチナ情報センターのモハンマド・アル・ダイェ(Mohammed Al-Dayeh)記者の殉教後に更新されています。
【ParsToday西アジア】近年、イスラエル政権はパレスチナ人に対する犯罪を隠蔽する目的で、ジャーナリストやメディア関係者を虐殺する戦略を強化しており、この戦略によりイスラエルによるガザ戦争が開戦して以来、多くのジャーナリストがガザでの組織的犯罪の犠牲になっています。
パレスチナ人は、イスラエル占領軍によるパレスチナ人ジャーナリストを意図的に狙った殺害や暗殺を強く非難するとともに、IFJ国際ジャーナリスト連盟、AJUアラブジャーナリスト連合、そして世界中のすべてのメディア労働組合に対し、ガザにおけるジャーナリストとメディア活動家に対する組織犯罪を非難するよう呼びかけています。またパレスチナ人は「ガザでのジャーナリストに対する凶悪な犯罪は決して忘れ去られることはなく、シオニストという敵の犯罪の暴露や真実の隠蔽は決して成功しない」と信じています。
パレスチナ人らは「虚偽と欺瞞に基づくイスラエル政権のプロパガンダは目的を達成できず、パレスチナ人の正義、大義、安定の前で崩壊した」と述べています。
さらに「これらの犯罪の全責任を負っているのはイスラエル政権、米国政府、そして英国、ドイツ、フランスを含むアメリカの同盟国である」とし、これらの国々が虐殺や残忍な犯罪に加担していることを強調しています。
世界的な覇権主義勢力による最も古いアプローチの1つは、正義の声を封じることです。その理由は、メディアとジャーナリストこそが占領下のパレスチナとガザで進行中の犯罪について国際世論に知らしめ、啓発できることにあります。
この点において、メディアはニュースの沈黙を破り、飢餓と喉の渇きにより骨と皮ばかりに痩せた子どもたちの姿を世界の果てまで伝え、彼らが正義を求めて立ち上がれるように図ることができます。このために、世界人権宣言第19条と市民的及び政治的権利に関する国際規約第19条は、ジャーナリストの活動に関わる最も基本的な権利として、表現の自由を支持しているのです。
イスラエル占領政権は48人のジャーナリストを逮捕拘束し、彼らの多くが拷問を受けています。さらに、イスラエル軍はガザ戦争開始以来、143のメディアを攻撃してきました。
被占領地パレスチナに駐在するOHCHR国連人権高等弁務官事務所は、パレスチナ人ジャーナリストの殺害・殉教件数の増加に警鐘を鳴らすとともに、2023年10月7日以降にガザ地区で、女性28人を含む252人のジャーナリストが殺害され殉教したことを確認しました。これらの犠牲者全員、広範な報道に加え人道支援報道に従事し、殉教者の遺族や負傷者、患者の苦しみを伝えることでも知られていました。
被占領地パレスチナを担当するフランチェスカ・アルバネーゼ国連特別報告者は「過去数ヶ月に及ぶイスラエル政権によるガザでの国際犯罪に関する膨大な証拠の調査は、ICC国際刑事裁判所で少なくとも50年間はかかるだろう」と強調し、「これは世界中のジャーナリスト全員の使命を裏付ける問題である」と述べています。
欧州地中海人権監視団および国際法研究所(Institute of International Law)も、第60回人権理事会で共同声明を発表し、国連人権理事会に対し、先延ばしと逃避行為を止め、これまでの約2年間にガザ地区のパレスチナ人に対して起きている事態がイスラエルによる組織的な大量虐殺であることを公式に認めるよう求めました。
国際緊急医療団体MSF「国境なき医師団」もまた、イスラエル占領軍によるガザ地区の診療所の封鎖により医療サービスが停止に追い込まれたことを伝えています。