国連が、サウジによるイエメンでのクラスター爆弾の使用を懸念
国連が、イエメン戦争におけるサウジアラビアのクラスター爆弾の使用に懸念を示しました。
メフル通信によりますと、国連のファルハン・ハク事務総長副報道官は、「国連は、サウジアラビアがイエメンでクラスター爆弾を使用していることについて、さらに詳しく調査するだろう」と語りました。
また、「国連は、子どもの権利を侵害している国々に関する年間報告で、サウジアラビアについて記載する意向である」と述べています。
こうした中、サウジアラビアは「クラスター爆弾は限定された形でイエメンの軍事施設のみに対して使用された」と主張すると共に、イエメンにおけるイギリス製のクラスター爆弾の使用を停止すると約束しました。
最近、アメリカの新聞ワシントンポストは、サウジアラビアに対するアメリカのクラスター爆弾の売却が継続されていることを明らかにしています。
ワシントンポストによれば、アメリカ議会は、製造国の名前が記されないことを条件に、サウジに対するクラスター爆弾の売却に同意したということです。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルも、イエメン戦争で禁止兵器の使用を理由に、これまでに何度もサウジアラビアを非難しています。
また、別の報道によりますと、21日水曜にサウジアラビアの戦闘機がイエメンの首都サヌア及び北部サアダ州を攻撃し、これにより少なくとも子ども2名が死亡、他数名が負傷したということです。
サウジアラビアは、アメリカのゴーサインにより、昨年3月にイエメンに対する空爆を開始しました。
この攻撃で、これまでにイエメンの病院や重要なインフラが破壊されたほか、女性や子どもを含む1万人以上のイエメン人が死亡しています。