サウジ主導アラブ連合軍が、引き続き子どもの権利蹂躙国のブラックリストに
7月 27, 2019 21:25 Asia/Tokyo
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イエメン人の子ども
国連のグテーレス事務総長が安保理に提出した報告の中で、「サウジアラビア主導のアラブ連合軍は、依然として子どもの権利蹂躙国のブラックリストに掲載されたままだ」と語りました。
IRIB通信によりますと、グテーレス事務総長は26日金曜、報告の中で「サウジ主導のアラブ連合軍は、イエメン戦争でこれまでに729人の子どもを殺害している」と述べました。
また、「2018年にはイエメン人1689人がサウジ主導連合軍の攻撃で死傷した」としました。
グテーレス事務総長は2017年、多くのイエメン人の子どもの殺害及び、同国にある数十の学校の攻撃を理由に、サウジ主導のアラブ連合軍を子どもの権利蹂躙者のブラックリストに追加しました。
イエメンで暮らす子どもの数はおよそ1500万人とされ、ほぼ全員が人道支援を必要としています。
サウジアラビアは、アラブ首長国連邦、アメリカ、そのほかの複数の国の支援を得て、2015年からイエメンを軍事攻撃し、全面的に封鎖しています。
この戦争で、これまでに1万6000人以上のイエメン人が死亡、数万人が負傷し、数百万人が住む家を失っています。
イエメンはさらに、この戦争で食料や医薬品の深刻な不足の事態に直面しています。
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