サウジ石油生産サイクル、イエメンによる攻撃で甚大な被害
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イエメン軍無人機によるサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの石油施設への攻撃
今月14日、イエメンの無人機がサウジアラビア国営石油企業サウジアラムコの石油施設を攻撃し、同国の産油サイクルに甚大な被害が生じています。
今回の攻撃は、サウジ主導アラブ連合軍がイエメン民間人に夥しい数の死傷者を出している攻撃を開始して以来、イエメン軍と同国シーア派組織アンサーロッラーによる最大規模の攻撃の1つとされています。
特に米国を初め西側の大国は、サウジアラビアの石油施設に対する最近の攻撃に困惑しています。
米トランプ大統領は、サウジアラビアの精油所に対するイエメンの攻撃後、原油価格の制御に向けてまず米国の戦略的な石油備蓄を市場に供給する許可を出しました。
トランプ大統領はサウジアラビアにとって好ましい口調で見解を表明し、ツイッター上で「軍事攻撃の用意はあるが、サウジアラビアが今回の攻撃の実行犯を特定するのを待っている」と強調しました。
来年の米統領選に出馬を表明しているサンダース上院議員は、トランプ大統領のこの挑発的なツイートに反応し、「トランプ大統領よ、サウジアラビアの残忍な独裁政権があなたに頼んだというだけでは、西アジアで再び戦争を起こす許可を議会があなたに出すことはない」と書き込みました。
イエメン側は今月14日のサウジアラムコへの攻撃の責任を認めており、同軍司令官は今回の攻撃が複数の無人機により行われた公言しています。
しかし、米ポンペオ長官は確固たる証拠を提示することなく、「今回の攻撃の背後にイランが存在する」とツイッター上で主張しました。
米共和党のリンゼイ・グラハム上院議員はポンペオ長官の好戦的な発言に同調する形で、イランの石油施設に対する米国の軍事攻撃を求めています。
これに対し、米民主党のマーフィー上院議員は、ポンペオ長官とグラハム議員の発言を強く批判し、「われわれの参戦方法は常に理知が欠如していた」と指摘しました。
サウジアラムコの石油施設に対する攻撃を受けて、軍事専門家らは今回の攻撃により、何にもましてサウジでの米軍事施設の脆弱さが浮き彫りになったとの見方を示しています。
米紙ウォールストリートジャーナルは、「今回のイエメン無人機の攻撃により、サウジアラビアの産油量は少なくとも日量500万バレル減少するだろう」と報じました。
ロシア大統領府報道官は、「今回のイエメン無人機によるサウジ石油施設への攻撃は、石油市場に対する警告とも取れる出来事だ。エネルギー市場安定の助けにはならない」と懸念を表明しました。
米金融情報サイトブルームバーグも、今回の事件を受けて原油価格が19%上昇していることを明らかにしました。
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